2006年02月14日

第4回 仕訳

「簿記」には実は「複式簿記」と「単式簿記」があって、
今説明してるのは複式簿記の方です。
単式簿記というのは簡単に言うとおこづかい帳。
収入と支出を単につけていくだけなので、
項目は1つでいい。
見た目でいうと1列あればOKです。
それに対して複式簿記は「複式」というだけあって
2列必要です。
それが前回言うた借方と貸方。
何が「複式」かというと、
取引を二面的に見るよ。ってことです。
これはなかなかの発明です。

例えばサラリーマンのH氏が1ヶ月に25万稼ぐとする。
預金 25万 / 給与収入 25万
これをお小遣い帳につけても 給料(+25万)
家賃を8万払う。
家賃 8万 / 預金 8万
お小遣い帳でも 家賃(−8万)
ただ、クレジットで買い物すると
買い物費用 10万円 / カード債務 10万円
お小遣い帳なら…つけられません。
とりあえずメモった方が無難な気はするけど。

ここで、H氏が「今月使えるお金はあといくら?」と考えたとする。
通帳を見ると25-8=17万円残ってる。
お小遣い帳でも同じ。
それで17万円使ってしまうと…
10万円をどうするか
来月請求書が来たときに悩むことになります。
それまでは贅沢できて幸せやけど。
P/Lを作ってみると、
今月の利益は25-8-10=7万円です。
この範囲で生活してれば大丈夫です。
予算7万円はきついけど。

簿記の目的はこういうことじゃないけど、
なんとなく分かってもらえれば。
お金を支払ったり受取ったりするタイミングと
その原因が発生するタイミングはズレることがあるんです。
というか、企業やったらズレるのが普通。
原因といっても「そもそも」まではさかのぼりません。
上の例で言うとクレジットで買い物したっていう部分。

こういう風に捉えるからこそ、
P/Lには「今期の利益はこれだけです」という情報だけじゃなくて
「なんでそれだけ儲かったか?」っていう情報が載るのです。
例えば利益率がよかったとか、
率は悪くなったけどその分売ったとか、
株価が上がったとか。
「なんで?」っていう部分がなかったらB/Sだけで充分。
前期の純資産がこれだけで当期の純資産がこれだけ
→差額が利益。という方法も考えられる。

P/LはB/Sの増減理由を説明してると考えてください。
で、日々の仕訳がそれを支えてると思っといてください。
仕訳によって2つはリンクしてるんです。
posted by L2 at 00:23| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月11日

簿記講座 第3回 図解

2回目までで全然触れてなかったけど、
簿記では全ての取引を「仕訳」というものを使って表現します。
(ちなみに仕訳することを仕訳を「切る」といいます。)

仕訳というのは
取引をストック(B/S項目=資産・負債・資本)の変動と
フロー(P/L項目=収益・費用)の変動から捉えて
左右一対で書いていくものです。
なんでこんなにややこしいかというと、説明力が足りないから。
申し訳ない。
ま、そのうち分かるはず。
もうちょっと簡単に言うと取引を右と左に分けて数字で表すってことです。
右と左は常に同額になります。

左を借方(かりかた)、右を貸方(かしかた)といいます。
なんでかは分かりません。
借りとか貸しとかのイメージとは逆やと思うねんけど。
左には資産・費用が来ます。
右には負債・資本・収益が来ます。
逆に来た場合はマイナスを表します。

例えば商品売って1万円お金もらったら
現金(資産)10000 / 売上(収益)10000
とか。これを日々積み重ねていきます。

で、前2回で説明したように、簿記のゴールはP/LとB/Sです。
出来上がりはこんな感じ。

PL.gif

BS.gif

利益は差額で出すから赤にしてみた。
図で見るとイメージしやすいんちゃうかな。
posted by L2 at 13:06| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月02日

簿記 第2回 用語の整理

第2回の今日は用語と略称を整理しときます。
まず、損益計算書を略してP/Lといいます。
Profit and Loss Statementの略。
ただし英語でいつもそういうかというとそうでもないみたいです。
Statement of Operationとか
Income Statementとか色々言い方があるらしい。

で、貸借対照表は
B/Sといいます。
Balance Sheetの略です。
バランスシートは日本語でも使うし、
英語でもたいがいBalance Sheetって表示されてます。

あと、昨日は出てきてませんが
キャッシュフロー計算書というのもあって
C/Sと略されます。
これはCash Flow Statementです。
ただ、キャッシュフロー計算書は歴史的に新しいせいか
仕訳からそのまま作っていくことはせずに
B/SとP/Lから作ることが多いので
しばらく無視してていいです。

で、これらを総称して財務諸表(F/S…Financial Statements)といいます。
次にそれぞれの構成要素を説明します。
B/Sの方が簡単なのでそっちから。
資産というのは
・お金…現金、預金など
・お金に換わるもの…売掛金、受取手形など
・お金を生むもの…建物、機械、ソフトウェアなど
から構成されます。
これは僕の個人的理解に基づいているので分類は気にしなくていいです。
イメージで捉えてください。

負債はその逆で、
お金の出て行く原因となるものです。
・返さないといけないお金
・既にお金はもらったけど何かの債務がある
とかです。

資本という言葉は色んな意味を持ってます。
「元手」の意味で幅広く使われているので。
B/S上の資本は純資産を表します。
資産と負債の差額ですが、
元々の株主の拠出額と留保利益から構成されます。
留保利益というのはこれまでに稼いだ利益のうち
配当されずに残っている部分ですが、
それも次の商売の元手となっているので
「資本」として考えられます。

P/Lには収益・費用・利益が出てきます。
収益というのは会社が稼いだお金です。
費用というのはそのために使ったお金です。
ただ、ここで「稼いだ」「使った」といっても
使ったお金が即費用かっていうとそうでもないです。
お金を使ったとしても資産が会社に残ってれば
費用ではなく資産が計上されるので。
タイミングとしては会社のモノを使った時に
費用計上されると考えてください。
その辺が家計簿との違いです。
例えば弁当屋が米を買ってきても資産(材料)ですが
弁当を作ったときに製品になり、
売ったときにようやく費用(売上原価)になるのです。

いい加減、図を使わずに説明するのが苦しくなってきたので
次回から図解にトライしてみます。

H君、反響ないけどついてきてますか?
posted by L2 at 04:31| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月01日

とりあえず第1回。感想をどうぞ。

最近、友達と話をしてると
簿記を教えて欲しいとの声をよく聞く。
別に聞いてくれたら知ってる範囲で教えるんやけど、
かといって何を教えたらいいかよく分からん。
今日もH氏と話をしてて、
身近な話題で簿記の勉強みたいなのがいいという話。
そら無理やで。
さおだけ屋じゃあるまいし。
ってあの人も別にさおだけ屋じゃないけど。

でもまぁ独断と偏見で話を始めてみたら
多分反響があって修正していけるんかなぁという気がした。
なのでこれからちょっと簿記講座をたまにor連載してみる。
とりあえずできるだけ簡単な言葉で基礎から説明してみる。
反響よろしく。

さっそく第1回。たぶん簿記3級+αぐらいのレベル
まずはスタートとゴールを知りましょう。

簿記のスタートは
「今なんぼ持ってるか?」→(期首)貸借対照表

ゴールは
@「今年なんぼ儲かったか?」を知ること。→損益計算書の作成
        &
A「で、今なんぼ持ってるか?」を知ること。→(期末)貸借対照表の作成

ただ、@はゴールというよりはプロセスの記録。
@というプロセスを経た結果今の状態がA。っていう感じ。

@損益計算書では
収益−費用=利益 ってなってます。
これだけ稼いで
そのためにこれだけ使ったから
差し引きこれだけ儲かったっていう意味。

A貸借対照表では
資産=負債+資本 ってなってます。
引き算でいうと
資産−負債=資本(純資産)
なんで足し算かというと、多分外人が足し算が苦手やから。
日本で複式簿記ができひんかったのは引き算出来るからちゃうかなぁと思う。
ま、それはええとして。
「資本」という言葉はなかなか難しいねんけど、
今回は会社の正味の財産と考えてください。
今、会社にはこれだけの財産があるけど、
そのうちこれだけは返さなあかんから
ホンマの正味の会社の分はこれだけ。っていう意味。

ここまではいいですか?H君?
posted by L2 at 03:23| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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